天狗岩を登り、鹿に出会い、笛吹の湯へ――乾徳山に登る その三 | 楽土慢遊

天狗岩を登り、鹿に出会い、笛吹の湯へ――乾徳山に登る その三

所在地:
山梨県山梨市
交 通:
JR塩山駅南口から乾徳山登山口経由西沢渓谷行のバスに乗り、乾徳山登山口(徳和)で下車

2012年9月16日(日):晴れ:扇平→髭剃岩→二段の鎖場→天狗岩→山頂→黒金山分岐→高原ヒュッテ→国師ヶ原→錦晶水→登山口→乾徳山登山口バス停→(バス)→笛吹の湯→(バス)→JR塩山駅

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■(乾徳山に登る その二からのつづき)平坦で視界が開け、富士山や南アルプスの山並みがよく見えた扇平から登山道をたどって樹林帯に入る。乾徳山の醍醐味は、この岩場からといってもいいだろう。

最初はこぶりな岩がごろごろする斜面を登っていく。

次第に大岩が目立ち、足元も凹凸が激しくなって、歩きにくくなる。矢印がペイントされた大岩のわきを進む。

岩と岩の隙間をよじ登る。この先に真っ二つに割れた大岩があって、「髭剃岩」という標識が立てかけられているが、なぜそう呼ばれているのかはわからない。その岩を見ながら、金時山の登山道にも真っ二つに割れた大岩があったことを思い出した。

高所恐怖症の筆者は、たいへんなのは鎖場だろうと思っていたが、切れ落ちた断崖のへりを歩くほうがよっぽど怖く感じた。

怖い代わりに断崖では展望が開ける。富士山はまだよく見えるが、下のほうに雲が出てきている。扇平から眺めたときには雲はまだほとんどなかった。

今度は丸木の梯子をつたって岩と岩の隙間に下りる。

梯子で下りたところから上を見上げてみる。

最初の鎖場に到着する。上下二段に分かれていて、下側は鎖がなくても登れる。

上段は左右に鎖がある。右の方が登りやすそうだが、こちらの方は下が切れ落ちているので、雨などでスリップしやすいときは危険かもしれない。

平坦な場所に出たので、ケルンのわきでひと休み。富士山や南アルプス方面の展望が素晴らしい。

山頂の手前にある天狗岩に到着。ちょうど人が登っているところだった。ここを登りたくない人には迂回路もあるのでご安心を。

先行の登山者が登りきったので、われわれもトライすることに。岩に縦に走る亀裂の隙間が足場になるので、それほど鎖に頼らずに登ることができる。むしろ、鎖に頼って登るほうがきついだろう。

上から見た天狗岩。やはり先ほどの断崖の巻き道の方が怖い。

無事に山頂に到着。時間は9:00ちょうど。ごつごつした岩だらけで、広いとはいえない山頂は、人で混み合っていると落ち着いて展望を楽しむこともできない。このくらいの時間だと人も少なく落ち着ける。

山頂から富士山と甲府盆地。

山頂から黒金山、牛首に連なる稜線。その向こうには甲武信ヶ岳も見える。次に乾徳山に来るときには、黒金山を越えて西沢渓谷に下る縦走コースを歩いてみたいと思っている。

金峰山の五丈岩については、金峰山に登る その三で詳しく書いたが、その五丈岩も見える。国師ヶ岳から朝日岳に連なる稜線の奥で、尖って見えるのが五丈岩だ。ちなみに、黒い点は山頂を飛び回っていた虫である。

山頂から奥多摩、大菩薩方面の展望。飛龍山、御前山、三頭山、鶏冠山などがよく見える。

山頂で三徳荘のおかみさんが用意してくれたおにぎりをありがたく味わい、今度は山頂の北側から下山路を行く。途中までは黒金山に向かうコースで、途中の分岐から迂回路になる。まずロープと梯子で北側の岩場に下りる。

こちらの岩場も変化に富んでいて楽しめる。

岩場から富士山方向の眺め。富士山のまわりの雲がだいぶ増えた。午後には雲に隠れてしまうかもしれない。

樹林帯のなかを下る。急斜面で滑りやすいところがある。この後はあまり展望もなく、ひたすら進む。荒れ果てた無人の高原ヒュッテを通過し、国師ヶ原の十字路で登りの道に戻る。

錦晶水まできたところで鹿の群れに出会う。早朝に出会った鹿の親子は少し警戒している感じだったが、こちらの鹿たちはわりとのんびりしていて、草を食んだりしていた。

錦晶水で喉を潤し、また来た道をひたすら下り、13:20頃に登山口に出た。早めに下りてきたのは、温泉に行ってゆっくりしたいからだ。ここから温泉というと、川浦温泉や三富温泉がまず思い浮かぶが、われわれはリーズナブルな笛吹の湯に行く。

とりあえず登山口から乾徳公園に行き、トイレで軽く着替え、昨日お世話になった帰雲亭に行き、ビールを飲みながらバスを待つことにする。(以下、地図の下につづく)

■西沢渓谷行きのバスが来たので、乗ろうとすると、運転手さんが「お風呂いくの」と気さくに声をかけてきた。なるほど、この時間に山のかっこうをして、塩山駅ではなく西沢渓谷方面に向かう人間は、温泉に行くと相場が決まっているわけだ。

笛吹の湯は、山梨市営の温泉休憩施設。営業時間:10:00~20:00(入館受付は閉館1時間前まで)、火曜日定休(火曜日が祝日の場合はその翌日)、泉質:アルカリ性単純温泉 PH値9.0、料金は、一般の場合、市内が200円、市外が500円。

さっそくお風呂へ。浴槽は内風呂がふたつと露天風呂。最初にがらがらの内風呂につかり、それからそこそこ混んでいる露天風呂へ。天気もよく、そよ風がなんとも気持ちいい。45分くらいつかって、しっかり身体をほぐしてから帰途についた。いい湯だった。(乾徳山に登る 了)

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