善波峠から念仏山、高取山、浅間山―駅から登る丹沢・大山 その二 | 楽土慢遊

善波峠から念仏山、高取山、浅間山―駅から登る丹沢・大山 その二

所在地:
[善波峠] 神奈川県伊勢原市・秦野市
交 通:
[善波峠] 小田急線秦野駅よりバスで曽屋弘法バス停、徒歩19分

2007年10月24日(水):晴れときどき曇り:善波峠→念仏山→聖峰方面との分岐→高取山→不動越(イヨリ峠)→浅間山

■ (駅から登る丹沢・大山 その一からのつづき)「その一」は、秦野駅から歩き始め、一つ目の浅間山、権現山、弘法山を経て善波峠まで来たところで終わった。

善波峠にたつ道標にしたがい大山方面に向かう道を進む。

「鶴巻線1」の鉄塔のわきを通り、気持ちのいい樹林のなかを進む。

「東秦野線No.14」の鉄塔の真下を通り抜ける。

標高357mの念仏山に到着。この山頂からは秦野市街とその向こうの箱根の山々がよく見える。山頂には案内板が設置され、念仏山の由来が以下のように説明されている。これを読むと信仰の山であったことがよくわかる。

「この山は、地図に記載されていない山ですが、昭和15年頃(1940年)まで旧名古木村の村人によって、この山頂で念仏講が行われていました。
 念仏とは、仏を信じて南無阿弥陀仏を唱えることであり、この山頂で南無阿弥陀仏を唱えると山裾の集落まで聞こえたと言われております。
 相模風土記によると、秋葉、愛宕、金比羅を合社
太郎坊、治郎坊、山乃神、稲荷を合祀して末社と記載されている。
秋葉とは、静岡県の秋葉神社 祭神 火之迦具土神 総本社は火伏の神。
愛宕とは、京都府の愛宕神社 祭神 火之迦具土神 総本社は火伏の神。
(おおむね小高い丘や、山頂にまつり信仰されている)
金比羅とは、香川県の金比羅宮 祭神 大物主命。
山乃神とは、大山阿夫利神社 祭神 大山津見神。
稲荷とは、京都府伏見稲荷大社 祭神 宇迦之御魂神。
太郎坊、治郎坊とは、天狗」

山頂にはそんな歴史を物語るように石祠、石仏、石塔が祀られている。案内板のわきには石祠があり、その両側に説明にあった太郎坊と治郎坊という天狗の名前が刻まれた石が置かれている。

少し離れたところには、穏やかな表情を見せる坐像の石仏。さらに広場の奥まった場所に石塔が残されている。石祠、石仏、石塔に置かれた小さな地蔵は比較的新しいものに見える。この場所は、特にひとりでいると独特な雰囲気を感じる。

念仏山から今度は高取山を目指し、樹林のなか急な斜面を登っていく。これまではそれほど高度差がなかったが、念仏山と高取山は200mほど高度差があるのでそれなりに登りがいのある道になる。木の根が浮き出した歩きにくい斜面もある。

高取山の手前には、聖峰方向に向かう道がある。

高取山(伊勢原)に到着。丹沢には宮ヶ瀬湖の東にも仏果山に連なる高取山があるので、こちらを伊勢原の高取山としておく。

山頂付近で目にしたシロヨメナ。

山頂付近で目にした紫色の花は、ヤマトリカブトではないかと思う。

最初は保護色で気づかなかったが、すぐそばにけっこう大きなヒキガエルがいて、ゆっくりと目の前を横切っていった。

高取山で少し休憩したあと、今度はもうひとつの浅間山に向かう。平坦な道から、不動越に通じる下りになる。途中で鮮やかな赤い実を目にするが、名前がわからないので宿題としておく。

蔦の葉がきれいに色づいている。

不動越(イヨリ峠)の分岐に到着。

分岐のそばには、折れてしまった不動明王の石碑がある。修繕されたものが再び折れたように見える。神仏分離、廃仏毀釈以前に、大山の信仰の中核を担った大山寺の本尊は不動明王であり、この石碑も神仏習合の歴史を物語っている。

不動越付近から高取山を眺める。

不動越から浅間山に向かう。ここらへんは植林帯なので道の真ん中にたつ木が異彩を放っている。意図的に残されたもののようだ。樹皮は桜の木のように見えるが…。

再び赤い実を目にする。先ほどのものとは葉のかたちも違うし、実のなり方も違う。こちらはサンゴジュではないかと思う。

緑の葉の上に紅葉した葉がのっていた。

高取山と浅間山を結ぶ道の後半は、植林帯だけの単調な林道になる。

単調な林道で目につくのは中継塔。浅間山までは中継塔をたどっていくので、その画像をまとめておく。

最後の中継塔の下あたりが浅間山の山頂になる。

浅間山の山頂付近には、壊れてしまった石祠が残されている。

祠の土台部分には「大山町」の文字が刻まれている。先ほど、不動越付近で目にした不動明王の石碑やこの浅間山の石祠はいまでは修復されているようである。

駅から登る丹沢・大山 その三につづく)

関連する記事


このエントリーをはてなブックマークに追加
License

© Copyright 2002-2017 楽土慢遊 All Rights Reserved.