廻目平から登り、山頂で雨に降られる――金峰山に登る その二 | 楽土慢遊

廻目平から登り、山頂で雨に降られる――金峰山に登る その二

所在地:
長野県南佐久郡川上村/山梨県甲府市
交 通:
小海線・信濃川上駅→村営バス終点・川端下(40分)→徒歩(75分)→廻目平登山口

2012年7月15日(日):曇りときどき晴れ:金峰山荘→中ノ沢出合→金峰山小屋→金峰山山頂





■(金峰山に登る その一からの続き)4:00前に起床。昨晩、朝食の代わりとして作ってもらったおにぎりの弁当など荷物を整理し、着替えをすませる。空が少し明るくなってきた。天気は悪くなさそうだ。


5:00前に出発。会計は弁当を受け取ったときに済ましているので、フロントのカウンターにルームキーを置いて金峰山荘を後にする。山荘前の道路に立つ「金峰山登山口」の標識に従って、西股沢沿いの道を進む。山荘周辺の左岸はキャンプ場になっているので、その脇を歩いていく。すでに起きて、コーヒーを飲んでいる人もいる。

キャンプ場を通過すると沢に沿った林道になる。金峰山のシンボルは五丈岩だが、林道脇にも巨大な岩が聳えている。見上げるとその上部に朝日があたっていた。

なおも左岸を進んでいくと、沢にも朝日がさしこんできた。そのまま晴れるのかと思いきや、しばらくすると朝日は雲に隠れてしまった。

出発から1時間ほどで砂洗沢(西沢)と中ノ沢との出合に到着する。丸太の橋を渡った先に「金峰山登山口」の道標がある。ここから本格的な登りがはじまる。登山道には所々にシャクナゲが群生している。開花時期(6月上旬~7月上旬)は少々ずれているが、まさ咲いているものもあった。

出合から少し登ったところにスペースがあったので、軽く食事をとった。「最終水場」の標識を過ぎ、沢を離れると急な登りになる。確かに傾斜は急で、木の根が張り出していたり、ガレていたりできつそうに見えるが、この登山道は細かいところまでよく整備が行き届いていて、思いのほか歩きやすい。登山道の脇にはまたも巨大な岩が横たわっていた。

この急登が終わるとなだらかな道に出る。「チョウセンゴヨウ」や「トウヒ」など、樹木の説明に目を通し、観察しつつ歩く。再び急登となり、その樹林を抜けると森林限界となる。

森林限界とほぼ同時に金峰山小屋にたどり着く。最初に出迎えてくれたのは、小屋の犬だった。その歓迎は短く、またもとのポジションに戻り、眠ってしまった。森林限界なので小屋の前は展望が開けている。雲が垂れ込めてはいるが、小川山や瑞牆山がよく見える。

小屋の脇に聳える巨岩を通過し、山頂に向かう。山頂までは20分。ハイマツ帯のなかガレた道を登っていく。そこから振り返るとさらに展望が開け素晴らしい。

間もなく2599mの山頂に到着。岩場に腰を落ち着けると同時に雨が降り出す。急激に気温が下がり、寒くなった。雨脚が強まる気配なのでカメラをしまい、レインウェアを着る。主脈の両方向からもレインウェアの登山者が続々と到着し、山頂が賑やかになってきた。

金峰山に登る その三につづく)




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